Lysis流 面談マニュアル

禁断の面接マニュアルです。
面接にもルール、マナー、テクニックは存在します。
門外不出のLysisメソッドをお教えしよう。

◯前提

■誤解

面接を「何かを聞かれて、出来るだけ正確に答える場」だと思っていませんか?
私の感覚では、まずこれが間違っています。
システム面接は出来るだけ自分を大きく見せる場です。(ウソのない範囲でね)
そしてもう一つ、面接は会話をする場です。
久しぶりにあった友達や合コンで、質問されて答えるだけの人間はいませんよね。それくらい一方的ではないものだと思ってほしいのです。

■大きく見せるとは?

せいぜい背伸びするくらいのものです。難しくないですよね?
ただ私の経験では、エンジニアは面談でどちらかというと小さく見せようとする傾向があります。確実にできることを出来ると答え、自信のないことはゴニョゴニョ言うんです。
私は全く逆だと思っています。
既に出来ることは当たり前、自信のないことは問題ありません、やったことないことを出来ます、と言ってきました。
ちょっと極端かもしれませんので、100%これに習う必要はありませんが、ニュアンスだけでも理解してもらえたでしょうか?

■NGワード

「出来ません」「やったことありません」「知りません」に代表される否定語です。
仕方がないケースはあるのですが、出来るだけ使わないに越したことはないのです。
ではどうするか?
例えば、知らないツールを使ったこと有るか?と聞かれた場合は、聞けばいいです「それはどういうものですか?」と。回答次第では、近いものは使った事があるかもしれませんし、研修でやったことがあるかもしれません。
それなら会話を続けられますよね。
「そのツールは使ったことありませんが、◯◯なら経験があるので問題ないと思います。」

■業務に興味を持つ

どんな業務に対しての面談なのかは知らされていることが多いです。
調べられる範囲で調べましょう。そのことは面接に出ます。

■面接の最後に…

必ず「最後に何か聞きたいこと等はありますか?」と問われますので、アピールしちゃいましょう。
損になることは絶対ありません。
自分が得意としていること、その案件に興味をもっていること、頑張りたいという思い、何でもいいです。
必ずアピールしましょう。

ただこの時、「稼働は高いですか?」とか後ろ向きな質問はダメです。良いことありません。
その手のことは営業経由で情報はつかめます。その結果があまりに高稼動で耐えられなさそうなら、合格をもらってから断ればいいのです。

■面接官の立場を考えてみる

面接官はあなたのことを知りたいと思っています。
面接に漕ぎ着けるまでに営業さんの努力やコネクションや色々な背景があるでしょうが、面接までいったということは多くの人間が時間を割いて面接しているわけで、特に面接官は収穫なしで帰りたくないものなのです。
あなたを端から落とそうとしている面接官は少ないはずです。

■ゴリゴリに準備しよう

面接は準備したもん勝ちです。
想定問答や話し方の練習でいくらでも上手になります。
私の印象ではエンジニアは面接が基本的に下手な人が多いので、面接上手が経験者を差し置いて仕事を勝ち取ることは珍しい話ではありません。

■よく聞かれること

新人さん向けによく聞かれていることをまとめてみました。
自分なりの回答を文書で準備してみましょう。
回答例も載せておくので参考にしてみるのもいいと思います。

Q, 仕事するにあたって大事にしていることは?
A, ホウレンソウの徹底を意識しています

Q, リナックスコマンドについてどこまで把握している?
A, 研修で触ったレベルですが、基本的なディレクトリ・ファイル関連、ファイル操作、vi等は問題ありません

Q, 手順書通りに進めているのにエラー(想定外のこと)があった場合どうする?
A, 自分にミスがないか確認し、ミスがあってもなくても上長に報告します。

Q, 持病や通院はあるか?
A, ありません。

Q, 一ヶ月の最大稼働時間は?
A, まだ現場に付いたことがないのでわかりませんが、研修の経験で200h程度なら問題ありません。

■練習はウソをつかない

まずは上記の問答をテキストで作成・推敲しましょう。
そして出来れば上長さんか営業さんに見てもらい、修正してもらいます。
それを面談で広げるわけにもいきませんので、頭に入れて読まずに話す練習をします。
出来ればこの時にスマホ等で自分を撮影し、表情や目線、話し方や話すスピード等を確認しましょう。自分が想像している通りに話せていれば問題ないですが、多くの場合それが出来ません。自分のイメージに近づける練習といえばいいでしょうか。
最後に営業さんや上長さんに模擬面談を(OKが出るまで)やってもらいましょう。
これでグッと上手になるはずです。

因みにですが、面接は何があっても目線を外してはいけないわけではありません。逆に絶対に目をそらさない人はちょっと怖かったりします。。
基本的には、姿勢は正し、相手の目を見る、大きな声でハキハキ話す、のは当然ですが、全て【適度に】が付くのも忘れないで下さいね。
自分ではわからない可能性もありますので、百戦錬磨の営業さんにチェックしてもらいましょう。

◯経験年数によるアプローチの違い

■現場経験なし

学校・独学はあまり問われず、現場経験の有無を問われることが多い世界です。
その場合は仕方ないです。ないものはない。
やりたいことや進みたい方向があったとして、それとは違う業務内容であることも多いでしょう。
それでも目の前にあることを出来ない人間に、やりたいことはやらせてもらえません。
誠心誠意頑張ります!これしかありません。

■ルーキーから3年目未満

現場経験者となったあなたは、上記【現場経験なし】とは面接で聞かれることが変わってきます。
前の現場を説明する事が多いですし、いくつか選んで説明をした後に、それについて聞かれることも多いです。
質問例を下記しますので、これを抜粋するなりまとめるなりして現場説明を作ってください。

Q, 何のシステム(全体)だったのか
A, 塾管理のシステムに携わってました

Q, 上記システムの何のシステム担当だったのか
A, 生徒が試験予約や結果を見るためのマイページを担当してました

Q, その環境は
A, CentOS、Oracle、PHPでした

Q, どんな工程だったのか
A, 製造とテストを担当していました

Q, チームの規模と自分のポジション
A, 多少の入替えはありましたが、リーダー、サブリーダー、コーダー、テスターで6名程度でした。

Q, 具体的な作業内容
A, 基本設計まではあったので、詳細設計と製造・UTを担当しており、時期によってはCTも行っていました。

Q, 苦労した点
A, スパイラルでの製造でしたので、エンドのお客様と近く仕様変更が多かったです。ウォータフォールの様に決まったものをシッカリ作っていくのとは違う、臨機応変さが求められる現場でした

Q, 学んだこと
A, 苦労した点と被ってしまいますが、スパイラルの製造は勉強になりました。将来を見越して汎用的に出来る部分と決めで作る部分の判断が自分で出来るようになりたいと思いました。

自分の担当だけを急に詳しく話す人が多いです。何も知らない人に説明しているのですから、順を追って説明しましょう。
怖い話ですが、自分がこれまで何をしているのかわからず作業している人がいるのも事実です。
現場に居るときから「どんなシステムの何をどうしているのか」は把握するようにしましょう。

■それ以降の年次エンジニア

まだ理解の出来ない部分も多いと思うので、その時がきたらお話します。