LPIC 2日目

GUIとCUI

どちらもUser Interfaceの略なんですが、GraphicalとCharacter-basedの違いです。
GUIは、マウスを使ってアイコンなどの視覚的な要素を操作するもの。windowsだと思ってくれればイメージしやすいでしょうか。
CUIは、コマンドプロンプトのようなものです。わからない方は、windowsでコマンドプロンプトを起動してみましょう。

まずは使ってみよう

さて、早速ですが、1章でインストールしたVirtualBoxを起動してください。
※マウスが使えなくなります。右側にあるctrlキーを押すとマウスが使えるようになります。

loginという表示が出てくる為、
IDは

penguin

と打ち込み、

パスワードは

password

と打ち込めばログインが出来ます。

ログイン後に、

[penguin@centos6 ~]$

と表示されましたか?これをプロンプトといいます。以下このように略します。

$

 

プロンプトとは、「コマンドを受け付ける準備が出来ています」ということを意味しています。
プロンプトにコマンドを入力し、Enterキーを押下することでコマンドが実行されます。
試しにコマンドを入れてみましょう。

$ cal

カレンダーが表示されましたか?
では次は、引数(コマンドに指示する値のこと)を与えます。

$ cal -m

どうでしょう?当月だけになりましたか?

$ cal -m > cal.txt

何も表示されませんでしたよね?
これは当月のカレンダーの内容をcal.txtというファイルを作成し記録しておく。というものです。先々でこのファイルを使いますので、残しておいて下さい。

因みに、本当に出来ているかどうかは、以下のコマンドで確認できます。lsコマンドについては後々出てきます。

$ ls

 

man【読み方:マン】

人間・男ではありません。マニュアル(Manual)の略でmanです。
コマンドの使い方や、引数やオプションの説明が表示されます。

$ man cal

これでカレンダーコマンドの説明が表示されます。
Spaceキーで次ページ表示、Qキー(Quitの略)でmanコマンド終了です。

私もルーキー時代、先輩にコマンドの使い方を聞くと「man」とだけ言われたものです。(マシンにもよるのでしょうが)全部英語で中々アレだった記憶がありますね…。

shutdown【シャットダウン】

システム終了、再起動をすることが出来るコマンドです。
アップデートを行うときなどは再起動が必要なケースがあるので、そういった場合によく使うコマンドかもしれません。

−r 再起動
−h システムを終了し停止
−c 実行中の再起動コマンドをキャンセル

ちょっと試してみましょう!というコマンドでないことは確かですね。

ls【エルエス】

ファイルを表示するものです。LiSt file の略なんですけどね、ならlfだよね。と誰もが思う所でしょう。
ところで、Linuxのファイルには、いくつか種類があります。
1.通常ファイル 2.ディレクトリ(winでいうフォルダです) 3.リンクファイル 4.特殊ファイル(デバイスファイル等がそれにあたるのですが、まぁ今はいいです)
これらを画面に表示させるために使うのがlsです。

$ ls [オプション] [ファイル名orディレクトリ名]

lsの最もよく使うオプションは[l](エル)です。これでファイルの属性情報を表示できます。表示内容は以下です。

ディレクトリ

先にもちょっと触れましたディレクトリです。winで言うところのフォルダなのですが、Linuxならではの名称などがあるので、ここでまとめておきましょう。

ディレクトリ内のディレクトリをサブディレクトリといい、逆にサブディレクトリからみた上を親ディレクトリといいます。
上図のように全てのディレクトリのトップを「/」で表現しルートディレクトリといいます。
【/home/penguin/images/cat.jpg】のようにcat.jpgがどこにあるのかを表現し、この様な表記をパスと呼びます。また、このようにルートディレクトリからのパス指定を絶対パスといいます。
自分が【/home/penguin】にいるとして、【data/images/cat.jpg】のような指定の仕方を相対パスといいます。
因みに、自分がいるディレクトリのことをカレントディレクトリといいます。
※ 絶対パスと相対パスの違いはわかりますか?
例えば、自分が【/home/fred】にいた場合、上記の絶対パスでも指定は可能ですが、相対パスだと指定がエラーになります。

■パス指定で使える記号

タイトルの意味わかりますか?
例えば、lsコマンドを入れる場合にカレントディレクトリだけでなく親ディレクトリも表示が可能です。その場合にパス指定が必要という事になります。

.(ドット1文字) カレントディレクトリ(省略可)
..(ドット2文字) 1つ上のディレクトリ
〜(チルダ) ホームディレクトリ
ホームディレクトリとは、ユーザ毎に割り振られるディレクトリです。
ここではpenguinがそれに当たります

上記でもまだピンときませんよね?下記に例を記載します。これならどうでしょう?

$ ls ./

これでカレントディレクトリのファイル一覧を表示です。

$ ls ../

これで親ディレクトリのファイル一覧が表示されます。

なんとなくわかってきたのではないでしょうか?では、以下にチャレンジしてみてください。

・カレントディレクトリからチルダでホームディレクトリに移動して下さい。
・そこからルート配下のディレクトリとファイルの一覧を絶対パスで表示してください。
・そこからルート配下のディレクトリとファイルの一覧を相対パスで表示してください。

cat【キャット】

ファイルの中身を表示します。
calの時に作った、cal.txtの中身を表示してみましょう。

$ cat /home/penguin/cal.txt

 

less【レス】

catだとファイルが大きい場合に表示しきれません。そんな時に使うのがlessです。
表示のされ方はmanの時と同様です。
/etc/servicesファイルをlessで表示してみましょう。

$ less /etc/services

↑↓キーで1画面ずつスクロールしますし、spaceキーでページ毎にスクロールします。終える時はQキーです。manと同じですね。

cd【シーディー】

ディレクトリ移動のコマンドです。ちょっと出て来るの遅くない?という気もしますが、まぁそれはご勘弁を…。
先にやっているパス指定で使える記号がそのまま使えます。

$ cd ../
$ cd /etc/.
$ cd /home/penguin

こんな感じですね。

pwd【ピーダブルディー】

自分が今いるディレクトリがどこなのかを表示してくれます。
これは引数とかないです。簡単。

では、これらを使って以下をやってみましょう。

・自分の場所を確認
・/etc/profile をlessを使って確認
・/etc/hosts をcatを使って確認
・チルダを使ってホームディレクトリに移動
・lsでcal.txtがあることを確認
・catでcal.txtを表示