LPIC 6日目

パッケージ

ソフトウエアをインストールする単位をパッケージといいます。
中身は実行プログラムや設定ファイル、ドキュメントに至るまで色々です。

例えば、パッケージAがパッケージBのファイルを利用している場合、Aより先にBをインストールする必要がありますよね。また、Bを削除すればAは動かないです。
これを依存関係といいます。

ただ、依存関係を管理するのは超大変なので、管理システムがあります。
CentOSやFedoraならYUM、DebianやUbuntuならAPT、があります。

ソースとコンパイル

必要なソフトウエアがパッケージ化されていない場合、オープンソースであれば配布されているので自分でコンパイルして実行ファイルを作ることもできます。
ちなみに、コンパイルとはプログラミング言語で書かれたソースから実行可能なファイルを生成することを言います。LinuxではGCCというコンパイラが用意されています。

RPMパッケージ

レッドハット社によって開発されたパッケージ形式です。
RHE(RedHatEnterprise)、CentOS、Fedora、Vineなどなど数多くのディストリビューションに採用されてます。

rpmコマンドで実行します。実行方法は超シンプルですw

$ rmp [オプション]

では、オプションを見てみましょう。要は「何が出来るの?」です。

オプション 説明
-ivh パッケージファイル名 パッケージのインストール
-Uvh パッケージファイル名 パッケージのアップグレード
-e パッケージ名 パッケージのアンインストール
-q パッケージ名 パッケージがインストール済か確認

他にもありますが、自分で調べてください。

YUM【ヤム】

YUM(Yellow Dog Updater, Modified)は前述の通り、パッケージ管理のためのものです。
CentOSやFedoraはYUMを使ってRPM形式のパッケージを扱います。

特徴としては、
・パッケージをインターネット上で検索できる
・必要なパッケージを自動でダウンロード出来る

rpmのように必要なパッケージを用意しておかなくも出来てしまうということです。rpmコマンドと使い方はほぼ同じですが、一応。

$ yum [サブコマンド]

では、サブコマンドを見てみましょう。要は「何が出来るの?」です。

サブコマンド 説明
update システム全体をアップデート
istall パッケージ名 パッケージのインストール
remove パッケージ名 パッケージのアンインストール
update パッケージ名 パッケージのアップデート
list パッケージの一覧表示
info パッケージ名 情報表示

fdisk【エフディスク】

ハードディスクを複数の領域(パーティション)に分割して使うことが出来ます。最近ではWindowsでもそうなっていることが多いので理解しやすいと思います。

パーティションは基本的に4つに分割できます。これを基本パーティションといいます。HDDのデバイスファイルが/dev/sdaであれば、
/dev/sda1
/dev/sda2
/dev/sda3
/dev/sda4
とわけることになります。
この内一つだけは、拡張パーティションに変更できます。この拡張パーティションの中にまた複数の論理パーティションを作成できます。

パーティションはインストール後fdiskで作成できます。が、変更により壊すことがあるので気をつけてくださいね。

$ fdisk [デバイスファイル名]

 

マウント

WindowsでもDVDはEドライブ、USBはFドライブ、というようにデバイスによってドライブを分けて管理していますよね。
Linuxにはドライブという概念がないので、ディレクトリに接ぎ木して管理しています。これをマウントといいます。

文字が見づらい…ですが、DVDドライブは/media/cdromにつながってますよね。なのでDVDにあるファイルを触るには、/media/cdrom/ファイル名でアクセス出来るということです。

このマウントを実行するには、以下のコマンドで実行できます。

$ mount デバイスファイル マウントポイント

マウントポイントというのは、上記の例で言う/media/cdromのことです。