6章　問題

不正解です！

main() メソッドをもたないクラスも定義可能であるため、選択肢Aは誤りです。また、１つのソースファイル内に複数のクラス定義も可能であるため、選択肢Bは誤りです。ただし、選択肢Cのように public なクラスの名前はソースファイル名と同じにしなければならないため、１つのソースファイルに public 指定されたクラスを複数定義することはできません。クラスは参照型の１つでもあるため、選択肢Dは誤りです。メソッドを定義しない変数のみのクラスも言語仕様上は問題ないため、選択肢Eは正しいです。

不正解です。

var 変数は基本データ型である boolean 型で宣言されているため、値の比較には、「==」を使用します。また、「””」で囲むと文字列として扱われるため true リテラルをそのまま使用している選択肢Cが正しいです。

不正解です。

４行目で宣言した name 変数には、 bill が代入されます。しかし、６行目では、 obj 変数が参照するオブジェクトのインスタンス変数である name (つまり、２行目で宣言した変数)にアクセスするため、選択肢Bの「hana」が出力されます。

不正解です。

１０行目では、 Foo クラスのオブジェクトに対し、 method() メソッドを呼び出しています。その際、引数として int 型の値を２つ渡しています。またメソッドを実行した結果、 int 型の配列が返されていることがわかります。したがって、メソッドの定義は選択肢Dが正しいです。

不正解です。

４行目では、 Test クラスをインスタンス化し、５行目で x 変数を引数に go() メソッドを呼び出しています。８行目では引数である5を受け取り、９行目が実行されます。しかし、 x++ とあるため、5を出力した後、インクリメントされます。注意する点は、この x 変数は８行目から１０行目までが有効範囲であることです。したがって、制御が６行目に戻って「x」の値を出力していますが、この「x」は３行目で宣言された x 変数であるため、出力結果は5です。

不正解です。

２~３行と５行目でそれぞれ x 変数と y 変数が宣言されています。８行目では while 文で３回インクリメントとデクリメントを行っていますが、対象は５行目で宣言した変数となります。したがって、ループ処理が終了した後の実行結果は選択肢Aとなります。

不正解です！

選択肢A、C、Fは、適切にオーバーロードされます。選択肢Dは、メソッド名が違うので異なるメソッドとなり、定義可能です。選択肢B、E、Gは、引数の型、数、並びが同じなので、正常なオーバーロードとみなされません。

不正解です。

５行目にある func(10,20) の呼び出しにより、２行目が実行されます。引数で受け取った値を足し算していますが、 float 型で受け取っているため、出力結果は 30 ではなく 30.0 です。また、続けて func(“a”,”b”) の呼び出しにより、３行目が実行されます。文字列に対して＋演算子を使用しているため、文字列結合となります。したがって、実行結果は選択肢Eとなります。

不正解です。

Foo クラスの２行目、３行目は戻り値が指定されているため、コンストラクタではなくメソッドとして扱われています。したがって、コンパイル、実行ともに成功しますが、７行目のように Foo クラスをインスタンス化しても２行目が呼び出されることはありません。

不正解です。

２~３行目はコンストラクタとして定義されているため、コンパイル、実行ともに成功します。したがって、７行目のインスタンス化により２行目が実行されます。なお、３行目にある private 指定されたコンストラクタは定義可能ですが、自クラス以外(他クラス)からは呼び出せません。

不正解です。

各アクセス修飾子の意味は次のとおりです。

public : どのクラスからでも利用可能
protected : このクラスを継承したサブクラス、もしくは同一パッケージ内のクラスから利用可能
デフォルト(指定なし) : 同一パッケージ内のクラスからのみ利用可能
private : 同一クラス内からのみ利用可能

不正解です。

一般的に、メンバ変数は private にし、メンバメソッドは public にすることを推奨されています。したがって、選択肢Cが適切な変数宣言です。

不正解です！

public およびデフォルトは、クラス、コンストラクタ、変数、メソッドに指定可能ですが、 protected および private はコンストラクタ、変数、メソッドに指定可能です。クラスには指定できないので注意してください。なお、ローカル変数や制御文にアクセス修飾子は指定できないため、選択肢C、Dは誤りです。

不正解です。

static メソッドからインスタンスメソッドを直接呼び出すことができないため、選択肢Bは誤りです。なお、 static メソッド内で、クラスをインスタンス化し「参照変数名.メソッド名()」とすれば、インスタンスメソッドを呼び出すことは可能です。また、インスタンス変数はオブジェクトごとに用意されるため、選択肢Dは誤りです。

不正解です。

５行目は、 static メソッド内から static 変数へのアクセスであり、８行目は、インスタンスメソッド内から static メソッドへのアクセスであるためともに問題ありません。また、 main() メソッド側では、 Test クラスをインスタンス化した後、１２行目、１３行目で obj 変数を使用した各メソッドの呼び出しをしていますが、問題ありません。１２行目により、インクリメントされた a 変数の値である「1」が出力され、１３行目により、現在「1」が格納されている a 変数が、再度インクリメントされ「2」が出力されます。

不正解です。

５行目で引数に num 変数を指定し８行目のメソッドを呼び出していますが、この calc()メソッドは戻り値を返しません。つまり、 10 + 100 = 110 の値は main() メソッド側に戻らないため、６行目の実行結果は 10 となります。

不正解です。

static な main() メソッドから非 static メソッドである methodA() を直接呼び出すことはできません。したがって、コンパイルエラーとなります。 methodA() メソッドを static メソッドに変更すると、コンパイル、実行ともに成功し、出力は 2 となります。また、 main() メソッド内を次のように変更しても、同様の結果を得られます。

Public static void main(String[] args) {
Test t = new Test();
t.methodA(); t.methodB();
System.out.println(num);
}

不正解です。

９行目により、 obj1 オブジェクトの lang 変数の値は「C」、 operation 変数の値は「Unix」です。また、１０行目により、 obj2　オブジェクトの lang 変数の値は「C」、 operation 変数の値は「Solaris」です。そして、１１行目により obj2 オブジェクトの lang 変数の値は「Java」となります。しかし、lang 変数は static 変数であるため、 obj1 オブジェクトも同じデータを参照しています。したがって、実行結果は選択肢Eとなります。