8章　問題

正解です！

抽象クラスは new キーワードによる明示的なインスタンス化はできませんが、コンストラクタを定義し、オブジェクトが生成された際の初期化処理は記述できます。コンストラクタ定義規則は、具象クラスと同じであるため、選択肢A、B、Dが正しいです。コンストラクタに abstract 修飾子は使用できません。

正解です！

abstract 修飾子は、コンストラクタおよび変数には使用できません。

正解です！

インタフェースのメソッドは暗黙的に public abstract となり、変数は暗黙的に public static final となります。明示的に private を付与するとコンパイルエラーとなるため、選択肢B、選択肢Eは誤りです。また、抽象メソッドはサブラスでオーバーライドする目的で用意するため、 private 修飾子は付与できずコンパイルエラーとなります。したがって選択肢Cは誤りです。

正解です。

問題文のクラスは抽象クラスです。したがって、処理内容をもつ通常のメソッドと抽象メソッドを混在させることができます。②は抽象メソッド、③は通常の処理内容をもつメソッド、④と⑤はコンストラクタの定義であり、これらに問題ありません。しかし、①は変数に abstract 修飾子を使用しているため、誤りです。

正解です！

抽象クラスには、処理内容をもつ通常のメソッドと抽象メソッドを混在させることができるため、選択肢Cは誤りです。また選択肢Dは、スーパークラスがAであり、サブクラスがBです。クラスBも具象クラスでなく抽象クラスであれば、抽象クラスであるクラスAの抽象メソッドをすべてオーバーライドしなくても問題ありません。
Javaで作成されたアプリケーションはJVM(Java仮想マシン)で稼働し、JVMがメモリ管理など行うため、選択しEは誤りです。

正解です。

Foo クラスは抽象クラスであるため、インスタンス化はできません。したがって、１２行目によりコンパイルエラーとなります。

正解です。

インタフェースに定義できるのは、 public static final 修飾子による定数と、 public abstract メソッドのみです。①は private 修飾子は使用できないため、コンパイルエラーとなります。③は変数に abstract 修飾子が使用できないため、コンパイルエラーとなります。なお、②、④、⑤にはコンパイル後、 public static final 修飾子が追加されます。

正解です！

実装クラスを宣言する構文は次のとおりです。

(構文)
[修飾子] class クラス名 implements インタフェース名 { }

implements キーワードの後には、１つ以上のインタフェースを指定することができます。複数指定する場合は、「,」(カンマ)で区切ります。したがって、選択肢B、Eは正しいです。また、インタフェースを継承してサブインタフェースを定義することができるため、選択肢Cも正しいです。

正解です。

クラスAはインタフェースIを実装し、クラスBはクラスAを継承しています。つまり、クラスBはインタフェースIを型としてもっています。したがって、１２行目のコードは問題なく、１３行目のメソッド呼び出しも可能でり、８行目が実行されます。

正解です。

１２行目では、 Bar クラスをインスタンス化した後、 Foo 型で宣言した obj 変数に代入しています。選択肢Bでは、 Foo クラスに show() メソッドが定義されているかチェックを行うためコンパイルエラーとなります。選択肢Dのように、 Bar 型にキャストすることでコンパイル、実行ともに成功します。

正解です。

１行目から３行目までのクラス定義には問題ありません。しかし、６行目では、A型で宣言した変数にCクラスのオブジェクトを代入しようとしています。７行目も変数aをC型にキャストしてC型で宣言された変数に代入しようとしています。しかし、CクラスはAクラスを継承しているわけではないため、６~７行目でコンパイルエラーとなります。

正解です。

BクラスはAクラスを継承しています。したがって、６行目のコードはコンパイルに成功します。しかし、a変数に代入しているのは、５行目にあるとおりAクラスのオブジェクトです。したがって、実行時に間違ったキャストを行ったことを表す ClassCastException エラーが発生します。

正解です。

各クラスの継承、実装関係は、図8-17のとおりです。

６行目では、 Beta クラスをインスタンス化しているため、 Foo 型、 Alpha 型、 Beta 型で宣言された変数で扱うことが可能です。しかし、 Beta のサブクラスである Delta 型で扱うことはできません。したがって、選択肢Bの Delta 型へのキャストは誤りであり、実行時に ClassCastException エラーが発生します。

正解です。

問題文ではインタフェースを２つ宣言しており、それらのインタフェースを実装しているのが Test クラスです。 implements キーワードの後には複数のインタフェースを指定することが可能です。また、２つのインタフェースには修飾子、戻り値の型、メソッド名、引数リストがまったく同じメソッドが宣言されていますが、文法上は問題ありません。したがって、コンパイルは成功します。

正解です。

Dクラスは、インタフェースA、B、Cを実装しています。しかし抽象クラスであるため、インタフェースで宣言されているメソッドを実装していなくても問題ありません。しかし、Dクラスを継承しているEクラスは具象クラスであるため、すべてのメソッドを実装する必要があります。インタフェースで定義したメソッドはすべて暗黙で public メソッドとなるため、６行目の b() メソッドはアクセス修飾子のルールによりコンパイルエラーとなります。

正解です。

インタフェースで定義したメソッドはすべて暗黙で public メソッドとなるため、１０行目の foo() メソッドはアクセス修飾子のルールによりコンパイルエラーとなります。もし、１０行目の定義を以下のように修正すると、コンパイル、実行ともに成功し、実行結果は「s:16」となります。

public void foo(int s) {

正解です！

import 文、 package 文は必要に応じてソースファイルの先頭に記述します。したがって、選択肢Aは正しいです。ただし、１つのソースファイルに複数のクラスが定義されている場合、すべてのクラスに適用されるため、選択肢Bは誤りです。また、 import 文と package 文を両方定義する場合は、 package 文を先頭に定義する必要がありますが、 package 文は必須ではないため、選択肢Cは誤りです。 import 文は、パッケージ化されたクラスへのアクセスを簡素化するために使用するので、選択肢Dは正しく、選択肢Eは誤りです。

正解です。

クラスをパッケージ化するには「package パッケージ名;」とします。選択肢AやDのような記述はできません。なお、選択肢Bは import キーワードを使用しているため、誤りです。

正解です。

１つ目の要件により「package com.se.kwd;」宣言が必要であることがわかります。また２つ目の要件により、 Test クラスは public クラスである必要があることがわかります。さらに３つ目の要件により、「import com.se.sales.*;」宣言が必要であることがわかります。したがって、選択肢Cが正しいです。

正解です。

foo() メソッドは public 指定されています。また、 foo() メソッドは非 static メソッド(インスタンスメソッド)であるため、クラスをインスタンス化しなければ利用できません。しかし、 Foo クラス自体の定義に修飾子がなく、デフォルト修飾子で扱われます。したがって、このクラスを参照できるのは、同一パッケージ内のクラスのみとなり、選択肢Bが正しいです。

正解です。

非 static (インスタンス)メソッドを static メソッドでオーバーライドすることはできません。したがって、７行目のメソッド定義によりコンパイルエラーとなります。