4章 EX 

二次元配列

二次元配列では、通常の一次元配列に次元がもうひとつ加わる。一次元が直線ならば、二次元は平面である。縦方向の並びに横方向の並びが加わります。

次元というとわかりにくいかもしれないが、部屋番号くらいで考えると二次元行列はわかりやすいでしょう・

何階もあるマンションであれば4Fの2部屋目という形で、「4F」「2部屋目」というように場所を特定するための要素が二つになる。これが二次元配列になります。

二次元の配列変数から値を取り出すためには、縦方向と横方向のふたつのインデックスで引き出します。

では、実際にどのように使うのか見ていきましょう。

①宣言

まずは通常の配列と同じく、宣言をします。
変数の型の後に[]をふたつ書けば二次元配列になります。

〈構文〉

型 [][] 配列変数名 ;

〈例文〉

int[][] array;

これで、2次元配列の宣言が出来ました。

②生成

生成を行うためにはnew演算子を使い、配列の大きさを指定して、次のように書きます。

〈構文〉

配列変数名 = new 型[配列の要素数][配列の要素数];

〈例文〉

int[][] array = new int[4][5];

これで〈図1〉のような二次元配列が作成できました。

③二次元配列へのアクセス

配列変数にアクセスするには、アクセスしたい要素の入っている配列のインデックスを指定して要素へアクセスする。この時、インデックスは0から始まることに注意しましょう。

〈構文〉

要素の値 = 配列変数[インデックス][インデックス];

〈例文〉

value = array[2][3];


上記コマンドにより〈図2〉の要素にアクセスが可能です。

〈図2〉

サンプルプログラム

このサンプルプログラムは、二次元配列のarray[2][3]とその前後の要素に値を代入し、それをまた読み出し表示する。それぞれの配列に代入した値が、同じインデックスでそのまま表示されていることが確認できます。


実行結果は下記になります。

[7] array[2][2]=22
[9] array[2][3]=23
[11] array[2][4]=24

以上、二次元配列の説明でした。
JavaBronzeの試験には出ませんが、コード作成問題で知っておいた方が良い内容になってます。
是非覚えておいてください。